北海道の木について、紹介します!
こんにちは、平野タツキです!
北海道には、本州とは違う色々な植物が植生しています。
その中でも北海道にしかない木はシンボルとしても、ものづくりとしても本土とは違う北海道の独自性を生み出しています。
北海道にしかない木で、北海道にしかない光景やモノを生みだしています。
今回は、北海道をもっと知るために北海道に生えてる木について、調べてみました!
散歩や旅をした際に、今回紹介する木を見つけてみてください!
目次
1.北海道のシンボルとしての木
材料として使われる木ですが、シンボルとしても使われています。
まず有名なのが、ハルニレの木です。
アイキャッチの木は、ハルニレの木です。豊頃町にポツンと立つ木です。
この木は、豊頃町の観光名所にもなっています。
ポツンとそこにあるだけで、観光地になるほどの木です。
豊頃町のシンボル的な木で、町の人に愛されています。
このように、北海道にはその町のシンボルとなる木が存在します。
北海道の木:エゾマツ
北海道の代表の木はエゾマツです。
名前に”エゾ”が入ってるあたり、北海道感がでています。
この木は、昭和41年9月30日に、北海道民の投票により指定されました。
以降、北海道の木として、愛されています。
エゾマツは、クロエゾマツとアカエゾマツが存在します。
札幌の木:ライラック
ライラックはモクセイ科の落葉樹。フランス語でリラです。
蝦夷梅雨(5月ごろ)のときの、リラ冷えという言葉があります。
ライラックの花が咲く時期もちょうどこの時期です。
耐寒性が強く花期が長いため、冷涼な地域の代表的な庭園木です。
花冠の先は普通4つに裂けています。
まれに5つに裂けているものもあり、「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のまじないに使われるそうです。
四葉のクローバーのようなものですね。
最北の木(稚内の木):サクラ、ナナカマド
日本最北の地、稚内の木はサクラとナナカマドです。
サクラは有名ですね。
ナナカマドは、バラ科の落葉高木。秋に赤くそまる葉や実が美しいです。
なので、北海道内の街路樹や公園樹として植えられています。
北海道の秋の木、ナナカマド。そして、春の木のサクラ。
この2つの木が短い春と秋の最北の地の木です。
2.北海道の木材としての木
北海道の森林面積は日本一です。(面積が日本一なのもありますが、、、)
北海道に生える木も木材として利用されています。
そのいくつかを紹介します。
トドマツ
北海道で一番多く造林されている木がトドマツです。
造林地は低地から高地まで至る所にあります。
木材としての特徴は、辺材、心材ともに黄白色で、加工は容易です。
建築、器具、包装用、パルプ材、その他広く用いられています。
特に木造・鉄骨構造などの建築における小屋組構造材である垂木は、エゾタルキといわれ高い評価をうけています。
エゾマツ(クロエゾマツ)
アカエゾマツに対して、クロエゾマツと呼ばれることがあり、一緒にエゾマツ の総称で昭和41年9月に 「北海道の木」 に選定されています。
高さ40m、直径2mにもなる高木で、木全体を見ると円錐形で、天をつくようにみえます。
樹皮は黒っぽい褐色で、うろこ状をしていています。
葉は線形をし、先が針のようにとがっています。
表は濃緑色で、裏は気孔線があり白色がかっています。
木材としての特徴は、材質は均質、緻密で一般建築材、家具材などとして用途は広いです。
アカエゾマツ
北海道の代表的な樹木のひとつで、高さ40m、胸高直径1mにもなる円錐形の美しい高木で、エゾマツとともに 「北海道の木 」 に選定されています。
樹皮は赤褐色で、りん片状にはげています。
若枝には赤褐色の毛が密にはえ、葉は線形で、横断面はひし形をしています。
木材としての特徴は、材質が均一なのでピアノの響板として有名で、高級楽器、建築材に用いられ、庭園樹、盆栽にも用いられています。
ミズナラ
北海道を代表する広葉樹の一つで、欧米では森の王様(キング・オブ・フォレス ト)と呼ばれています。
かっこいいですね。
樹皮は黒褐色で、深い不規則な裂け目があり、 枝は太くよく分岐します。
葉はきわめて短い柄があり、長楕円形で先はとがり、縁には鋭い鋸歯があります。
材質は重く、硬く、緻密で木理が美しく、家具、建築材など用途は広いです。
和名は 「水ナラ」 で材に多量の水分が含まれていることによるものだそうです。
ウダイカンバ
ウダイカンバは、この樹皮に油脂分が多く雨のなかでも消えずによく燃えるので、鵜飼の松明に用いられたことからこの名がついたともいわれているそうです。
木材としては、音調を狂わせないことから、楽器材(ピアノの鍵盤)として利用されます。
そのほか、器具材、建築材、機械材としても広く使用されています。
頑丈さが求められるところで使われているという印象です。
シナノキ
シナノキの名前については、「皮がシナシナする」 こと、またはその皮が白いのでシロからきたなどといわれています。
元来シナは “結ぶ”などのアイヌ語からきたものとされています。
花は夏の濃い緑の中に咲くので目立たないが、よい香りがして、そこに蜜蜂が群れていることが多いです。
結果として、良質のハチミツがとれます。
秋には褐色の丸い 実がなって、飾り葉とともに舞落ちます。
木材としての特徴は、軟材で加工しやすく、合板、アイスクリーム用へらなどに用いる。
ハリギリ
ハリギリの名は、葉の大きいのを桐に見たて、枝に針があるのでこの名があるとされていますが、『大和本草』では 「木理も葉もほほのきに似たり、刺ありてたらの木にも似たる故に名ずく」 とあるそうです。
高さ25m、胸高直径1mにもなります。
枝や幹に鋭いトゲをつけ、成木になると 樹皮は著しく縦に亀裂ができます。
アイヌ語名はアイウシニでトゲの多い木の意味です。
材質は適度なかたさで光沢が美しく、加工が容易なので家具、建築、合板材などに利用されています。
カツラ
カツラは北海道で一番大きくなる木といわれ、現在でも山裾、谷沿い には直径2mを超える伐根がみられます。
日本の代表的な名木のひとつで、芽吹き時の紫紅色、秋の黄葉が美しい木です。
カツラの語源は、香出(かつ)からの転訛といわれています。
材質は均質で、軽く柔らかいので加工しやすいです。
建築、家具などに利用されます。
北海道産の碁盤、将棋盤の多くは、カツラでつくられ、長時間打っても肩が疲れないといわれています。
カツラの碁盤で打ってみたいですね。
参考文献:https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/rest/story/ki/index.html
3.北海道の木材を使ったものづくり
北海道の木をつかったものづくりもあります。
代表的なのは、北海道置戸町のオケクラフトです。
北海道置戸町 オケクラフト
北海道置戸町は、北見市に隣接し、東部は丘陵地帯、西部は山岳地帯で広大な森林が広がる場所です。
オケクラフトは、置戸町の「オケ」、昔から地域産業として生産されていた曲げ桶の「オケ」と、「クラフト」を合わせた地域クラフトブランドです。
1983年に置戸町と著名な工業デザイナーであった秋岡芳夫さんとの出会いから始まりました。
オケクラフトが誕生して以来、町を挙げた活動として、作り手養成のための研修制度やオケクラフトの販売、作り手への材料提供などをおこない、オケクラフトの生産、その普及に努めてきたそうです。
オケクラフトセンター森林工芸館にて、オケクラフトを買うことができます、
見るだけでも、とても、楽しい場所です。
置戸町に訪れた際にはオケクラフトセンター森林工芸館にも足を運んでみてください。
また、アマゾンや楽天でもオケクラフトの製品を購入することができます。
結婚祝いや出産祝いなどのプレゼントにおすすめです!
よろしければ、こちらも参考にしてください!
4.まとめ
✅シンボルとしての木
・ハルニレ
・エゾマツ
・ライラック
・ナナカマド、サクラ
✅木材としての木
・トドマツ
・クロエゾマツ
・アカエゾマツ
・ウダイカンバ
・シナノキ
・ハリギリ
・カツラ
そして、その木をつかったものづくり。代表的なもので、置戸町の『オケクラフト』。
シンボルとしての木、ものづくりのための木。
木は、様々な可能性を秘めた魅力あふれるものです。
北海道にしかない木で、北海道にしかない光景やモノを生み出しています。
北海道に訪れた際は、木にも着目してみてください。
また違った北海道の魅力に気付けるかもしれません。
今回もここまで読んでいただきありがとうございました!
引き続きよろしくお願いいたします!