平凡なサラリーマンの平野タツキです!
皆様は、日本最北端に行ったことはありますか?
日本最北端「宗谷岬」。初めていったとき、自分の中で何かが変わった気がしました。
ここは、あなたの人生を変えます。
そして、ここまでの道のりもあなたの人生を変えます。それが、北を目指す旅の醍醐味です。
今回は、サラリーマン流「道北ひとり旅」(北上編)のおすすめプランを紹介します!
・休日やることがなくて、退屈。
・旅の気分を少しでも味わいたい。
・とりあえず北に行きたいけども、どんなところだろう?
・辛い現実から逃げたい。
そんな方に、この記事を読んでいただき「貴重な休日をより良くする」「今を最高にする」手助けができたらと思います。
前提条件
・移動は車です。そして、かなりハードです。
・他人気にせずにできる、ひとりだからできる行程です。
・定時ダッシュし、旭川に前泊しました。
・今回は土日に有給休暇をくっつけて、三連休にしました。
*サラリーマンが旅の時間を確保するためのノウハウも今後紹介していきます。
目次
1日目:旭川ーオホーツク沿いー宗谷岬ー稚内
1日目の行程
旭川市:(前泊)
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西興部村:上興部駅で当時を想う
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興部町:オホーツク農業科学研究センターからオホーツクを眺める
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雄武町:日の出岬でオホーツクの潮風を浴びる
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枝幸町:北見神威岬の先にワクワクする
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浜頓別町:ベニヤ原生花園で見たことのない花を見る
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猿払村:エサヌカ線をひたすら真っすぐ走る
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稚内市:宗谷岬で最北端の空気を吸う
西興部村:上興部駅で当時を想う
西興部村(にしおこっぺ)にある旧上興部駅。
JR北海道の名寄本線(名寄ー興部ー紋別ー遠軽を結ぶ路線)がかつて通っていました。
いま、道北、稚内へは宗谷本線を残すのみとなりました。
この上興部駅も名寄本線廃止に伴い平成元年に廃駅になりました。
それから時代は令和となり、「上興部鉄道記念館」として整備され残っています。
上興部駅の名残を残しながら、西興部町の一つのシンボルとして残っています。
興部町:お城の丘からオホーツクを眺める
小高い丘に風力発電機とお城のような建物「オホーツク農業科学研究センター」があります。
「オホーツク農業科学研究センター」は、興部町立の酪農に関する支援センターです。
ここでは、土壌分析や飼料分析、酪農に関しての様々な研究を行っている施設で、残念ながら興部町民でないと利用はできません。
ただ、散策スポットとしては有名ですし、この城の外観やここから見るオホーツクは一見の価値ありです。
酪農に力を入れているので、乳製品やハムやソーセージなどの加工品が特産物です。
興部に来た際には、興部の特産品を味わうのも良いでしょう。
雄武町:日の出岬でオホーツクの潮風を浴びる
ここは、日の出も夕日もきれいに見れる、雄武町一のパワースポットです。
岬の先端には、全面ガラス張りの展望台もあります。
日の出や夕日の時間帯でなくとも、そもそもの一面に広がるオホーツク海は絶景です。
静かなところなので、ひとりでぼーっと海を眺められます。
真冬だと、オホーツク海が流氷で埋め尽くされている景色も見れるかもしれません。
朝でも、昼でも、夕方でも、夜でも、夏でも、冬でも、行って良い場所です。
枝幸町:北見神威岬のその先にワクワクする
「神威岬」は枝幸町と浜頓別町の境に位置し、江戸時代から交通の難所として、知られてきました。
アイヌ語で「神」を意味する、「カムイ」の名から、「神霊の宿る地」として、岬を厚く敬っていたことが記録されています。
「交通の難所」、「神聖な土地」の神威岬。
北海道の屋根とも形容される日高山脈がオホーツク海へと沈む最北端でもあります。
なので、旅をしていて感じましたが、ここ枝幸までが、道東の雰囲気、空気、要素を持ちます。
そして、この先、浜頓別からはまた雰囲気が変わり、道北・宗谷の雰囲気、空気、要素になります。
この岬の先、みてるとワクワクしてきます。
ぜひ、ここを越えて、宗谷へ行きましょう。
浜頓別町:ベニヤ原生花園で見たことない花を見る
ハマナスをはじめ、エゾカンゾウやノハナショウブなど百種類以上の草花が群生する約300haの原生花園です。
春には、スズランやクロユリ。
夏には、ハマナスやエゾカンゾウ。
秋には、エゾカワラナデシコ、エゾリンドウ。
他ではあまりにれない花が、春夏秋に咲いています。
ちょうど7月の初めには写真のようなあまり見たことのない「エゾニュウ」(セリ科)が咲いていました。
「ニュウ」はアイヌ語で、「苦い」の意味で、新芽は食せるそうです。
花園を歩くと、オホーツクの海も見え、花園と海の両方を楽しめる素敵な場所です。
ぜひ、浜頓別町にきたら、ベニヤ原生花園を散歩しましょう。
猿払村:エサヌカ線をひたすらまっすぐ走る
全長16kmある、猿払村道のエサヌカ線。
ひたすら一直線に牧草の中を突き抜ける道路です。
道路沿いには信号も、電柱も、看板も、雪国にありがちな下矢印看板もありません。
視界を遮るものがないため、地平線を最大限に楽しむことができます。
エサヌカ線をひたすらにまっすぐ走っていると気持ちいです。
ひたすらまっすぐな道のその先は、空に溶けているように、吸い込まれているように見えます。
広大な北海道でも、こんなに平坦で、なにもなく、まっすぐな道はなかなかありません。
北へ向かう際は、ここを通っていきましょう。
稚内市:最北端の空気を吸う
そして、ついにたどり着く日本最北端の地「宗谷岬」。
一般人がたどり着くことのできる最北端の土地です。
北緯45度31分22秒の場所です。
ちなみに東京が北緯35度。日本最南端の沖ノ鳥島は北緯20度です。
日本は、北緯20度から45度。縦長な国ですね。
宗谷岬からさらに約43km北には、樺太があり、晴れた日にはその姿を見ることができます。
また、後背地には宗谷丘陵が広がっており、周氷河地形を形成しています。
ただひたすらに広がる丘、草原とそこに立つ風力発電機が、あまりにも壮大すぎて感動します。
宗谷丘陵を分け入った場所にある未舗装の脇道には、北海道特産のホタテの貝殻を砕いたものを撒いているとこがあります。
貝殻により、轍は真っ白く見え、丘陵の緑の草原とも組み合わさって、他では見られない風景がみれます。
この宗谷という場所は、最北端が漂わせる雰囲気と宗谷丘陵の壮大さにより、自分の中の何かを変えてしまうほどの力がある場所です。
「人生が変わる場所」と言っても過言ではないです。
人生で一度は「最北端」目指してみましょう。
2日目、3日目:宗谷から南下する
最北端から今度は、南下します。
南下ルートは、こんな感じです。
2日目で名寄まで南下し、3日目は名寄周辺を旅して、帰路につきます。
この南下するルートも絶景と、そこにしかない魅力がたくさんあります。
・オロロンラインの海と空と緑が織りなす絶景。
・油香る豊富温泉やシュワシュワな五味温泉など、他にはなかなかない珍しい温泉。
・おいしい牛乳、ソフトクリーム、プリン。
・黒いそば、煮込むジンギスカン。
・ヒマラヤからほろのべに舞い降りた幻の青い花。
・トナカイや羊など可愛い動物たち。
ここまでで、すこし長くなってしまいましたので、2日目と3日目は、次回の記事で詳しく紹介します。
最北から南下する過程も魅力がたくさんあります。
よろしければ、次の記事も見ていただければ嬉しいです!
いつも応援していただき、本当にありがとうございます!
後編(南下編)に続く。